近年の受験動向(〜ご指導者向け)テキスト版

ご指導の先生へ
【 近年の受験動向 〜 20年で3つの変化 】 
今も昔も、受験生が心底頼りにするのはレッスンの先生であり、生徒のわずかな変化を察知する指導者の存在なくして、合格は成し遂げえないでしょう。音楽に真剣に取り組む受験生の姿は変わりませんが、入試形態については全体像が大幅に変化しました。志望校選びの指針として、従来との比較において3点にまとめました。
(1)専攻名が変わった

 ご存じのように、従来は声楽・ピアノ・教育というように楽器や職業が専攻名でした。しかし近年、演奏家コース・指導者養成・音楽教養・ビジネス・吹奏楽志向・ポピュラー音楽など細分化、多様化しています。 
 要因の一点として、現代に即した改組で社会的意義や貢献度を高め、それにより認知度上昇も見込めること、もう一点は、受験倍率や定員充足率など学校運営面も挙げられます。 
 しかし考えてみれば従来、例えば一言で「ピアノ科」と言っても演奏家、教員、指導者、伴奏者など音楽に携わる形態は様々であり、平たく言えば「全部ひっくるめてピアノ科」だったわけです。そのような側面を分類・明文化することで、生徒が目的意識を持って選びやすく、保護者や社会に対しても伝わりやすいメッセージとなっているのではないでしょうか。そもそも長い伝統を持つクラシック音楽であれば、学ぶべき本質的なことは変わらないはずです。その上で気になる点があれば、オープンキャンパスや合同進学会のブースなど、率直な個別質問をしやすい機会も増えています。
(2)入試制度が変わった

 かつて入試と言えば厳寒の2月、それに11月の指定校推薦入試の二本立てが主流でした。近年は入試が多様化、早期化され、AO入試が複数回、11月の推薦入試(自己推薦・特待生・奨学生・指定校他)の割合が増え、反対に特に私大の一般入試(主に2月)の募集定員の比率が低くなっています。国立大学(教育系)でも後期日程の廃止が増加、生涯学習課程は縮小傾向にあります。入試センター試験に変わる新テスト動向は、私大にも関わりますので、目が離せません。
(3)所在地が変わった

 大学は、地域と共に生きる総合施設でもあり、住民や卒業生にとっても愛着のある存在です。しかし耐震性改善や都心回帰の流れもあり、ここ数年で大幅な移転や改築が行われました。もちろん変わったのは外的環境だけでありません。 
 音楽を続けるには『圧倒的な感動体験』が不可欠ですが、どの場面でどのように感動するかは、児童生徒によって違います。そのようなチャンスを広く社会に提供するような試みも増えています。 
 ※例:受験講習会の無料化・通年化、オープンキャンパスの送迎バスや食堂サービスの拡充、若年層対象の早期教育プログラム、大学主催コンクール・地域に根づいた定期コンサートや音楽療法講習など。
(4)最後に

 どんな時代でも世界中に、クラシック音楽を愛し、時には慰められ、勇気づけられる人は存在します。それは膨大な演奏会回数と、合唱・吹奏楽コンクール人気が裏づけています。聴衆がいる限り、音楽の独学は困難です。専攻名が変わろうが、入試形態が変わろうが、先生の強い信念が日々のご指導で実現されますよう、弊社にもお手伝いができれば幸いに存じます。
 ※学習中の生徒にとって、練習の成果は、時には目に見えず実感しづらいものです。「目に見える存在」としての教材に取り組むことは、先生・生徒・保護者の全ての方にとって有益であると信じています。補助教材を使ってみるきっかけとして、この秋のキャンペーン(キャッシュバック及びプレゼント)を是非ご利用ください。