聴音を取るためのコツ

いよいよ受験シーズンですね。受験生と共に歩んできたパンセ受験指導部からの応援メッセージです。今が一番辛い時期かと思いますが、大好きな音楽の道まであと一歩。ここでは聴音にまつわる4つの誤解と、なぜ入試に楽典や聴音があるのか、その理由を根本的に考えてみましょう。

一、聴音は、入試一発勝負ではない

一、聴音は、耳だけで取るものではない 

一、聴音は、課題を一度やったら終わりではない

一、聴音は、聴音をやるだけでは上達しない

聴音科目は、実技試験と異なり「入試一発勝負」のイメージを持っているかもしれません。確かにちょっとした勘違いや、極度の緊張感によって大きく点差が変わる点は、準備に膨大な時間をかけられる専攻実技と大きく異なる所です。しかし、聴音はただ音の長さと高さを即物的に取る、センサーとしての耳の良さを測る試験ではありません。

専攻実技では長い期間をかけて作品理解を深めていきますが、将来プロとして活動する時、「練習時間がなかったから」は通用しません。与えられた楽譜を自分の頭で理解し、培ってきた演奏技術を生かして、即本番にも対応できる音楽能力が必要です。

そのためには、専攻実技の緻密な練習とは別に、短時間で大量の楽譜を見るトレーニングが必要です。「楽譜を弾いてみないと、どんな曲かわからない」では困りますから、楽譜を見ただけで「どんな曲かがわかる」のが目標です。そのための土台が楽典であり、聴音です。専攻実技の練習とは対極にある能力ですね。

楽典を机上だけのテクニックで解いてはいけないというのは、このためです。長3度や長三和音という名称を覚えるのが目的ではなく、楽譜に書かれた音を想像しやすくするために、長3度や長三和音という概念を手がかりにするのです。その都度、ピアノ等でどんな響きであるか確かめることによって、頭の中に響きのデータベースを作っていき、初めて見る曲ではそれらを組み合わせて、どんな曲か想像することができるようになります。楽典と言えども、何の感動もなく機械的に解くのではなく「この楽譜はどんな音がするのかな」とわくわくし、単純な終止であってもその構造的な美しさに常に感動する心を忘れないで欲しいと思います。

聴音能力は、楽典とは裏表の関係にあります。楽典は『楽譜から音』を考えますが、聴音は『音から楽譜』を考えるからです。与えられた響きから、拍子やリズム・調と転調経過などを秩序立てて理解する能力がないと、聴音は点数が取れません。聴音は五線紙に書く試験ですが、試験官は提出された五線紙を通して、受験生の頭の中の理解を見ているのです。ある程度学習が進んでくると、楽典と聴音の点数は比例すると言われていますが、これは点数を取るには、頭の中に「演奏されるべき姿」が必要なことを示しています。反対に苦手な理由を考えないまま、ひたすら課題をやっても労が報われないかも知れません。冒頭に述べたように「聴音は、センサーとしての耳の良さを問うものではない」ことがイメージできたでしょうか?

最後に冒頭の4ヶ条に学習方法を加えて、受験指導部からの応援メッセージにしましょう。

一、聴音は、入試一発勝負ではない  苦手な人はこちら
【対策】受験勉強中にやったことのある音型の組合せとなるよう準備する。

一、聴音は、耳だけで取るものではない  苦手な人はこちら

【対策】楽典の知識や新曲で培った音程間隔、調経過を感じながら取る。

一、聴音は、課題を一度やったら終わりではない  苦手な人はこちら

【対策】苦手な音型を完璧に理解できるまで繰り返す。

一、聴音は、聴音をやるだけでは上達しない  苦手な人はこちら

【対策】書いたものは歌い、楽器で音を確かめ、移度移調して体に覚えさせる。


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